Smiley face

防衛研究所研究幹事(ロシア研究)・兵頭慎治氏

 今回、ウクライナが米国との間で資源開発に関する経済協定を結んだ狙いは、米国との関係正常化を図ることだった。2月の首脳間交渉が決裂に終わり、トランプ氏が「ロシア寄り」とも指摘される中、ウクライナは米国との関係修復を急ぐ必要があった。

 協定には「安全の保証」は含まれないなど、ウクライナにとって必ずしも満足のいく内容ではないが、米国の関与を今後もつなぎとめるために、受け入れざるを得なかったのだろう。

 一方、トランプ政権は、発足…

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